マヤ暦の終わり2012年。まさか…

 新しい年になったからといっても時間は継続して流れているし、何かがリセットされるわけでもないのだが、少なくとも気持ちのうえでは「希望」をいだいて2012年を迎えたいと思う。
 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 さて、昨年を振りかえってみてあらためて思うのは、「まさか」の現実味である。
 遠い昔、自動車学校で、「だろう運転はしてはいけない」と、暗い顔をしたその学校の名物教官にしつこくいわれた記憶がある。
 「だろう」は「まさか」と呼応している。呼応関係が成り立っているあいだは、一応平和である。しかし、昨年ほど、その「まさか」の “軽さ” を実感した年はないのではないだろうか。
 もう、「まさか」は軽々しく使えなくなってしまった。「まさか」は必ず現実化する、と思ったほうがよさそうである。
 僕たちが子どものころは、携帯電話などは夢物語だった。インターネットなどは想像することさえできなかった。しかし、いつのまにか携帯電話を手に、世界中とネットサーフィンを楽しんでいる。
 これまで、まさかタイムマシンなんかできるはずがないだろう。と思っていたが、理論上は可能だといわれるようになった。
 まさか連れ合いに捨てられることはないだろう。と思っているが、理論上はすぐにでも可能らしい。
 季節がめぐるたびに、異常気象が取りざたされる。地球は温暖化している、という。地球は破滅するかもしれない、と危惧されている。
 しかし、それらは人間のモノサシであって、人類の都合である。地球にとっては、騒ぎ立てることでもなく予定どおりであり、温暖化もその生理のサイクルにすぎないのかもしれない。
 ーーさっきから焦げ臭いにおいが……。
 あっ、小腹がすいたのでモチを焼いているのだった。まさか……。(^_^;)
(photo:今年は彼らの出番。中国・福建省にて)