日々の雑感

 都道府県の名前を全部いえない大学生も、昨今では珍しくないらしい。
 僕は地理が好きだったので、小学校のころから都道府県はおろか、アメリカ50州まで覚えてしまっていた。
 そんなようなことをネタに、同じようなオタクっぽい同級生とよく地理の遊びをしたものだが、アメリカの州を覚えるなどということについてはとくべつ違和感がなかった。
 以前、中国の学生とそんな遊びをしたが、日本語を勉強する優秀な学生でも、日本の都道府県を全部そらんじるというのはかなりマニアックな部類だった。
 彼ら自身、中国の省・自治区直轄市さえ全部覚えていない(もしくは知らない)。僕のほうが、それらの名称どころか省都まで知っているというと、驚嘆され(あるいは、不気味がられ)、ずいぶん株を上げたものだ(あるいは、不審な目で見られたものだ)。
 調子にのってアメリカ50州だって知ってるよ、などといって書き出したら、半分ぐらいでつまってしまった。でも、全部書き出すことができなくてよかった。ほんとうに不審者か、自閉症者に見られるところだった。
 最近は、日本人が大好きなあの国のことが、あいかわらずニュースになっている。来年のアメリカ大統領選挙のことである。
 どうもオバマ氏の人気もいまいちのようだ。振り返ってみても、大きな仕事をしたような形跡がない。もしかして、ヒラリーはニヤリとほくそ笑んでいるかもしれない。
 しかし、他国のことよりこの国はどうなるのだろうと、国会中継をきいていて思う。
 あいかわらずの先生方のやりとりは、震災をまぬがれ、原発事故の影響が少ない地方の者でさえ、このさいテレビにでも一発見舞いたい気持ちになる。
 我がN田首相は増税をしたくてたまらないらしい。国が存亡の危機にあって、多少の増税もやむなし、と思っているまじめな国民も少なくないだろうが、でもちょっとまちな、というところではないだろうか。
 ここまで国民をがっかりさせてきた政権党の、国民が認めたわけでもないN田氏に、そうかんたんに増税路線を突き進ませるわけにはいかんわな。
 おかしいだろう?! 彼らは政権奪取時のスタンスから、いつのまにか転向してしまったのだから。
 ーーいつのまにかこんな話しになってしまった。(¨;)
(photo:立冬を迎えて)