日本のランキング

 日本へ帰ってきたら首相が交代していた。もちろん知ってはいたけれど実感がなかった。しかし、これでようやく直接統治を受ける身となったわけだ。
 アメリカの経済誌『フォーブス』が選んだ「世界で最も影響力のある人物70人」によれば、我がN田首相は62位である。おしりから数えたほうが早い。
 ご近所では、63位にFIFAブラッター会長、64位はニューヨークタイムズの女編集長、61位にはインドのソフトウェア会社の社長、そして60位はソフトバンク孫正義氏である。
 国家元首級では、59位にはロシアのメドベージェフ大統領が、こんなところに。プーチン首相の2位にくらべてこの待遇。身体も華奢だが、N田さん同様、影も薄いようである。
 現役をとっくおやめになったクリントン氏(ダンナの方)でさえ50位だ。ヒラリーの16位は、まあこれはしかたがないか。
 ところで、クリントン氏といっしょに仕事をしていたゴア氏はどうしたんだろう? 一時は「時の人」だったのに、最近はめっきり見かけなくなった。何か不都合でもあったのだろうか。
 37位は “将軍様”。うむ、確かに影響力はあるかもしれないが、ちょっとあの姿は悲しい。
 この70人の選出と順位はひとつの評価にすぎないが、それでも日本人の最高位が、36位の日銀・白川総裁というのもさみしい。“将軍様” より上でよかった、などと喜んでいる場合ではない。
 今日本の企業は、サラリーマン社長ではもたない。この国が必要としているのも、サラリーマン首相ではないと思う。
 前回も書いたが、日本人はすでにアドバンテージなどにぎっていない。成熟したのならそれもいいが、なすすべもなく世界から取り残され、孤児のようになりはしまいか、と少し心配である。
 しかし、さすがに『フォーブス』も、中国の次期国家元首習近平氏(69位)より、N田首相を下位にはできなかったようだ。(-。-;)
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