中国の青少年

 日本全国自粛ムードがただようなか、海外から発信するブログまでそれに追随する必要もないだろう。という自主的判断のもと、僕のこのサイトも普段モードにもどしたいと思います。
 まあべつに、派手にはしゃいだり騒いだりする内容でもなく、多少間のぬけたおバカなことをほざくだけのものだから、世間一般にはまったく何の影響もない、ということは理解している。
 さて、学校の上級クラスで使うテキストに、「テレビが青少年に与える影響」を考察する読解ユニットがあった。
 ところが、20歳前後の学生たちはすでにテレビ世代ではなく、パソコン視聴の世代になっていた。今や若者の興味は、芸が多彩なパソコンに移ってしまったようだ。好きなドラマなどは、リアルタイムにこだわらなければ、いつでも見られる。
 日本や日本の文化に興味がある彼らが見るのは、もちろん日本のドラマや映画、アニメや漫画である。
 そういう意味では、多少割り引いて受け止めないといけないが、彼らは一様に中国のテレビはおもしろくない、という。
 ドラマなどは筋が読めてしまい凡長で退屈だし、アニメにいたっては、大人の鑑賞に耐えるものはなく話しにならない、という評価だ。
 たしかに、日本のテレビ局が視聴率をめぐって熾烈な争いをくりひろげれば、多少おもしろいものができるのかもしれない。
 日本のテレビCMもまたおもしろい、という。おそらく、“ひねり” がしかけられたその15秒の間に、ニヤリとさせられたり、驚かされたり、考えさせられたりするからなのだろう。
 逆にこちらのCMは、ストレート系だ。どうだ、まいったか、というような直球直情型がじつに多い。ときには、そのあっけらかんとしたつくりに、思わず笑ってしまうこともある。
 そういえば、人にものを頼むときや断るときなども、単刀直入、YESかNOかである。語尾を濁したりはしない。「今度の日曜日はちょっと……」などと断れば、「ちょっと……何?」と聞きかえされる(らしい)。
 一方で、ニュースだけはテレビを見る、という学生も少なくない。日本で起こっていることには、当然注目している。
 彼らがリスペクトする日本という国が、一刻も早く復興し、安全で安心な国に生まれ変わることを願っている。(^_^)
(photo:街角にて)