2010年も暮れゆく
今年最後のブログである。ふと後ろを振り返ってみると、よくもまああまり世のためにならないことを、ここまで書きつらねてきたものかと、感慨深いものがあります。
こちらでは、年末の気配はまったくといっていいほどないけれど、紅白もレコ大も除夜の鐘もないけれど、気持ちだけは新年を迎える準備をしている。明日も仕事だけれど。
さて、そろそろ種明かしをしようかと思っている。なにも隠してきたわけでもないが、いろいろ不都合が生じてきたり、整合性がなくなってきたりしてきたので、匿名地名はやめることにします。
今、僕が住んでいるところは、福建省の泉州市というところです。S市とは泉州のこと。中国語ではQuanzhou。歴史の古い町である。以前にも少し書いたが、「海のシルクロード」の出発港として今は名をはせている。
福建省の省都は福州市だが、ここ泉州市より海岸沿いに少し南西に位置するアモイ市が、日本ではよく知られている。アモイ市は観光地で人も多くあつまるが、泉州市はいたって外国人が少ない町である。
そんな町にどうして日本語学校が? たしかにそうである。省内には省都の福州や国際都市アモイという大きな町があるので、ここで日本語学校を経営しても苦しい。とくべつなにか他校と差別化できる特徴がない限りむずかしい。
あえてセールストークをすれば、教程はすべて日本人教師が担っている、ということぐらいだろうか。しかし、僕のような、玉石混淆の石のほうのとろい先生もいるので、あまり声を大にしてアピールされると少し困る。
そんなわけで、のどに刺さったトゲのようなものがこれでとれた。しかし、学校名だけは匿名にしたいと思っている。まあ調べればわかってしまうが、表向きはそうしておいたほうがよさそうである。
今年、このサイトに立ち寄ってくださったみなさまには、お礼申し上げます。ありがとうございました。まだつづきますので、来年もよろしくお願いします。
では、よいお年を。<(_ _)>
(photo:泉州市のシンボル、開元寺東西塔)