毎日の食べること(その3)

 毎日のことだから、ついつい不平不満がたまって、また書いてしまう。食事のこと。
 学校の近辺は下町なので、庶民が利用するリーズナブルな店がたくさんある。10元も出せばごはんに湯(タン=スープ)、おかずが3品ほどそろう。どうです、おいしそうでしょう。といいたいところだが、以前にも書いたが、総菜は油まみれで味付けはどれも画一的なのである。
 肉の入った料理も多く、豚や鶏はもちろん、いろんな肉のいろんな部位を使うので、一見料理は多彩だ。でももうちょっとなんとかならんのかなぁ……なのである。そして、どの店もだいたい似たような感じで、大差がない。
 町の中心部や繁華街へ行くと、同様な品ぞろえでも20〜30元になる店もある。もちろんさらに高級なところもたくさんある。値段が高ければおいしい、とは限らないが、ある程度はそうともいえそうだ。使う食材がちがうのだろう。
 安全性の面からも、実情はわからないが、多少はマシかもしれない。だから、せめて中価格帯の店を利用したいと思ってはいるが、毎日そんなことをすると、薄給の身ではたちまちエンゲル係数が上昇する。
 観光地から外れているS市には、いろいろな味覚を持った外国人が、そんなに入りこむことはない。だから、料理が洗練されていないのかもしれない。
 ご当地の料理というものも各種あるが、どこかおおざっぱで粗野である。それもひとつの魅力ではある。でも、やはりそこで固まっているようなところはないだろうか。
 しかし、何も外国人の趣向に合わせて作っているわけではないので、こちらの人々からすれば、文句をいわれる筋合いはないのである。
 まあつまりはこちらのせいである。日本の食べ物で長年やってきたのだからしょうがない。今さらメモリーカードを差し替えるようなまねはできないのだ。
 もうひとつは、やはり孤食の影響もあろう。どうしても料理と真正面から対峙してしまうから、辛口の評価になってしまう。
 でも、いいこともある。最近はどこで食べてもお腹をこわさないようになった。(^_^)b
(photo:A県は川の町だ)