青春のモヤモヤ

 最近はようやく、何か運動をしないといけないな、と思うようになってきた。
 ついこの前までは、暑くて運動どころではなかった。なにしろ、外でいきなりスポーツなどをすれば、ただではすまない。まちがいなく救急車である。
 でも、救急車は出動するのだろうか。警報を聞いたことがない。走っている姿も見たことがない。存在するようだが、急患を乗せても、我先の人々は道を譲ってくれるのだろうか、というべつの不安もあるが。
 中国人社会にスポーツはまだ普及していないようだ。一度公園でジョギングしている人を見たことはあるが、空気は悪いので身体にいいとは思えない。倒れても放っておかれる可能性もある。いろいろなところで寝ている人もいるから。
 若い学生たちにとっても、スポーツとは縁がうすい。何をやるかといえば、卓球、バドミントン、バスケットボールぐらいである。それもレジャーの域を出ていない。もちろんこの国には、ちゃんとした選手を育てる機関はあるが。
 そして中国では、世界中の人々が愛してやまないサッカーにだって、あまり関心がない。野球などはもってのほかのWhat? である。ホンダやイチローが活躍する場はないのである。
 日本はといえば、学校体育、いわゆる「部活」があるから、少し事情は特殊かもしれない。しかし中国の若者は、思春期の、青春時代のモヤモヤした気持ちを、何で晴らしているのであろうか。
 もしかして、モヤモヤがないのか? N村M俊やM田K作は必要ないのか?(ちょっと古いですね)……なんともすばらしい。いや、ほんとうにすばらしいか?
 だけどこれは非常に重要な問題かもしれない。ここで、日本人と中国人のその後が決定的にちがってくるのかもしれない。
 前置きが長くなってしまった。それで、僕は最近、学生たちと卓球やバドミントンをしている。今日は、同僚の先生とキャッチボールもした。少しモヤモヤが晴れた。(^^ゞ
(photo:龍山寺にて)