鳥泊めない歯無し

 なくしたものを並べ立てると十指にあまるかもしれない。体力、記憶力、適応力、判断力、青春、我が子の感触、親父、ある種の自信、お気に入りのストラップ……。
 けっして戻らないものも少なくない。ここの厳しい気候に耐えかねて、大陸の土と化していった我がDNAたる髪もそうである。
 若いうちから、作家や記者、または学者を心がけるべきであった。彼らはけっして薄毛ではない。もちろん例外はあるものの、総じてみなフサフサである。テレビで見かけるキャスターや学者を見ればわかる。一様に健在である。理工系の方々は、必ずしもそうではないように見えるが。……あっ、カツラ? その手もあったか。
 しかし、そのへんの事情は、ずいぶん前にT内K美子先生が分析して、本まで出しておられる。僕の分身DNAは、体力と同様元にもどることはないが。
 ああ、今日は血液型の話しをするのだった。パソコンに向かったら、髪が落ちてきたものだから。しかし、神はやはり落ちてこない。
 中国人は、まったくといっていいほど血液型に興味がない。自分の血液型を知らない人も多い。百度検索エンジン)での検索によれば、A型28%、B型24%、O型41%、AB型7%である。データの信憑性は確認できないが、たぶんO型がいちばん多いのだろう。
 なるほどな、と納得する部分もあるが、複雑な人間の性格を血液型で判断することにはムリがある。と、中国人も考えていて、占いなどに血液型は登場しない。
 しかし、ここでT内K美子先生である。日本の歴代総理大臣の血液型を調査した。するとどうだ。O型の圧勝だった。日本人に多いA型は惨敗である。近年では、O淵さん、H本さんだ。そう、A型は生命力が弱いですね。菅さんはO型だ。
 あながち、血液型と性格は関係ないともいえない。ということになる。少なくとも政治家の世界では。
 では中国の歴代指導者はどうなのだろうか。ちょっと気になるところだ。(^_^;
(photo:夢は夜ひらく)