夏のお仕置き

 調子にのるなよ、とおっしゃいましたか。
 けっして調子にのっていたわけじゃないんですけど、たしかにあまりご機嫌うかがいもせずに、勝手にあちこち動きまわりました。ちょっと反省しています。
 とりあえず、しばらくおとなしくします。どうせ仕事も忙しいですから。
 まだ当分南国の空気は元気なんでしょうね。暑さにもめげず、人々はエネルギッシュに活動しておられます。みなさんあいかわらず前向きです。とてもいいと思います。でも、たまには、左右、うしろも見ていただけるとありがたいのですがね。
 わたしは、いつもよけていたんですよ。少しでもじゃまになるといけないと思って。道の、細い小路だって、隅っこのほうを遠慮がちに通らせていただいていたのです。ときには、いろいろなものを踏みました。ほとんどは、あまり心地よいといえるものではありませんでしたが。
 ひとつ訂正です。「させていただく」といういいかたは、わたしはきらいなのでした。どうも誠意が感じられなくて。でも、使ってしまいました。便利なのでついつい使わさせていただくのです。
 あ、今度は「さ」まで入れてしまいました。日本語教師失格ですね。
 このように、わたしは主義主張を持っていても、どこか貫徹できない性格なのです。柔軟とはちがう、おちょうし者のところがあります。それは認めます。
 でも、わたしも少しはお役に立っていると思いますが。そこのところを認めていただけるとありがたいのです。今後ともよろしくお願いします。
 ……平たくいえば、夏バテなのである。みぞうゆうの夏負け。じわじわとボディブローのように効いてきた。まいった。力がでない。アンパンマンにでも助けてもらいたいところだ。ふぅ〜。(×_×)
(photo:このハデさはやはり南国)