支持率のアホらしさ

 アホなことを書くネタはいっぱいあるけれど、時期が時期だけにどうしても時事ネタを無視できないのだ。
 場合によっては、今後の我が国のあり方がガラリと変わってしまうかもしれない、曲がり角どころか崖っぷちといっていいくらいのところにきているのである。
 ところが、ずいぶん前から国会周辺に毎日大勢の怒れる人々が集まっている一方で、世間一般はワリとのんきである。
 たとえば、今月の世論調査。調査している機関にもよるが、おおむね安保法案に反対している国民が圧倒的に多い。
 あるいは、まったく反対ではないにしろ今国会で採決してしまうのは拙速だ、という意見も大多数である。
 ところがである。内閣支持率を上げているのである。わずかだが……。
 意味わからん、とはこのことだ。なんとお人好しの国民だろうか。反対なら、「支持しない」と率直に答え支持率を10%ぐらいに落としてやれば、奴らだって真っ青になるのに。
 大多数の国民にとって、アメシンゾーが持っていたアメ(アベノミクスという)は、じつはまずくてとても食えないシロモノだったのだが、甘い(ハズだ)、とまだ信じている人がいるらしい。
 だいたい彼を支持する人たちは、彼に好感を持っているわけではなく、なんとなく景気を良くしてくれそうだ、と思っているだけである。
 それが支持する理由のほとんどだから、ガクンと支持率が落ちないということは、いまだ経済政策に幻想を抱いている国民が、「支持しますか」という問いに対して、そのときは安保法案のことは一瞬忘れ、「やっぱりカネじゃ」と考えて目先の利益に走るのであろう。
 平気でウソをつく政府である。それが安保法案の審議でも明らかになったではないか。
 アベノミクスはおろか、労働者派遣法の改正、マイナンバー、盗聴法改正、消費税10%に値上げ、と支持できる要素がまったくないのである。(-_-#)
(photo:ときどき女子のように、ランチを撮る)