次の曲がり角を曲がると…

 おおげさにいえば、今日本は大きな曲がり角にきているのである。
 その「大きな曲がり角」だが、ここ最近アベの世の中になってから、何回も大きなコーナーを回ってきたように思う。
 ぐるぐる回って振り出しにもどる、ってことにでもなればそれはそれでけっこうなのだが、どうも彼の案内では螺旋状に、奈落に向かって曲がっているようなのである。
 こういうと、一部のおばさん、おじさんに対しては失礼かもしれないが、アベのものいいにしても、まさに他人の話しに耳を貸さない自己中心的な中高年のそれである。
 あ、そうか。彼は立派な中高年のおじさん部類にカテゴライズされるから、当然なのか。……などと感心して納得するわけにもいかないが。
 またおおげさにいえば、このような国家の進路が左右されようという大事なときに、ぼくは何をしたらいいのだろうか、とふと考えるのである。
 日の丸の小旗をふる。……いや、それはちがうだろうな。
 国会議事堂の前で「◯◯◯◯!」と叫ぶ。「◯◯◯◯」はそのときの気分で変わる。……しかし、即座に捕まり当局に事情聴取され、危ない人にされてしまうだろう。
 自転車で15分こいで海岸へ行き、「◯◯◯◯!」と叫ぶ。……これもいいが、これでは単なるストレス解消にすぎない。叫ぶのはよそう。
 デモに参加する。……即効性はないが、「デモがあたりまえの光景」になるような社会をつくるための、ささやかな実践にはなる。しかし、溜飲が大幅に下がることはない。
 自分のブログで憤懣をぶちまける。……これこそ、社会的影響力が限りなくゼロに近い。自慰行為にすぎないことは明らかである。
 ということで、何もあきらめたわけではないが、具体的かつ効果的な方策も思いつかず、家で悶々と過ごすのも身体に悪いと思って、先週末大台ヶ原に行ってきた。
 そう、その話しを書こうと思っていたが、ここまできてしまった。
 「早く質問しろよ!」じゃないが、「早く本題に入れよ!」といわれそうである。(;O;)
(photo:森の主。林床にはバイケイソウ。毒があるので鹿も食べない。西大台にて)