フィギュアの措置、いや、ソチ

 子どものころ2〜3回スケートをしたことがある。はじめのうちは氷上はおろか、スケート靴で立っているのもやっとだった。
 普段あんな靴で歩いたりはしないからそれもあたりまえだが、当然ながらリンクに出るといきなり転んだ。それでも少し慣れると、ヨチヨチ滑りくらいはできるようになった。
 とはいえ、スケートの印象は、転んだときの氷の硬さ(尻の痛さ)と冷たさだけだった。
 だから、フィギュアの選手たちが回転で失敗して転ぶのを見ると、さぞ痛いだろうなと思う。だいたいがみんな、薄いパンツ一枚だから相当な衝撃だろう。
 パンツは薄いが、最近の日本のフィギュアスケート界の選手層はかなり厚い。これほどの黄金時代が来るとは思わなかった。
 かつては、欧米選手の独壇場だった。彼らの優雅な舞にくらべて、日本選手はいかにも見劣りした。体型のちがいはいかんともしがたく、それだけでもハンディだった。
 ところが、だ。欧米、とくにヨーロッパ勢がこのところふるわない。そうなると、目下の危惧は欧米主導による得点ルールの変更である。
 以前、ノルディック複合競技で、日本人が得意としたジャンプの得点ウエイトが下げられる、という姑息なルール変更があった。
 フィギュアでいえばさしづめ、技術点より芸術点が高く設定される、というところだろうか。まあ、そりゃ〜白人連中は手足が長いから有利じゃろう。
 とにかく、今度のソチオリンピックは楽しみである。フィギュアだけではなく、世界の一流選手が一堂に競うのがオリンピックの魅力である。
 ところで、ソチはチェチェンやトルコとの国境など紛争地域にも近く、治安維持、テロ対策に神経を尖らせているらしい。
 たとえば、街のあちこちにプーチンのポスターでも貼っておけば、かなりの抑止力になるのではないかなぁ。
 いずれにしろ興味は尽きない。さて、ソチはどうじゃ? (^-^)
(photo:上海、黄浦江と浦東新区)