ボケているのは誰か?

 「平和ボケ」ということばある。戦争の必要性を認める “積極的平和” を唱える国防派の人々が、たいていいつも使う。
 日本はこのままでいいのか。中国が攻めてきたらどうするだ。北朝鮮がミサイルを撃ってきても指をくわえているのか。
 アメリカに守ってもらうばかりで恥ずかしくないのか。アメリカの(しかけている)戦争を助けなくてどうする、友だちだろ。しかし、我が国の軍備はずいぶんおそまつじゃないか。
 というような理由を並べ立て国民をあおって、アベ政権は特定秘密法や戦争法(安保法)を強引に成立させてきた。
 しかしである。中国が攻めてくる? 国内問題が爆発寸前のあの国が、他国を攻めるなんてのは自滅を意味するのではないか。
 北朝鮮はミサイルを韓国や日本、アメリカに向けて撃てば自国が滅びるということを、あの狂った世襲3代目でも承知しているだろう。
 アメリカは自国の利益になるから日本を守る、というより、利用もしくは隷属させているわけであり、当然ながらアメリカの利益のための戦争に加担する必要はない。
 したがって、軍備は専守防衛のための最小限でいいではないか。
 さて、「平和ボケ」である。日本国民は平和でボケているらしい。危機をあおる連中はそういう。
 しかし、国民はボケていないし、そもそも平和でいけないのだろうか。世界一治安がいい国の、どこがマズイのか。
 「平和ボケ」をいい出す側こそボケているのではないだろうか。
 戦後70年間、戦闘で他国の人を殺さず、また殺されずきたことは誇るべきことだし、世界はこのことを高く評価している。
 戦争法(安保法)が施行された。
 日本もつまらない国になったなーーというところが、アベ政権が世界から得た評価だろう。( -_-)
(photo:富山市牛ヶ増にて。シュールな光景に驚愕?)